「大型」の研磨技術は、物理から化学へ

航空宇宙分野などで用いられる大型のチタン合金は、表面粗度の要求スペックの高さで知られています。NASA規格の品質要求仕様のレベルを思い浮かべれば、その厳格さがご想像いただけるでしょう。こうした大型チタン合金の研磨においては、従来は機械加工やバフ研磨といった物理的な手法に頼っていましたが、納期・コスト両面とも非効率。そこで、大型の化学研磨ラインを擁する数少ない存在である私たちミナミ化工産業に、物理ではなく化学、つまり薬品による研磨ができないか？というオファーが寄せられました。
この要望に対し、私たちはエッチングの原理を応用した新たな研磨液と研磨手法を開発。短納期かつ低コストの研磨施工を実現し、大いに喜ばれました。現在は要求スペックが一段と高い「鏡面研磨」のオファーへの対応を急いでおり、現在、開発を急ピッチで進めております。私たちは歩みを止めることなく、さらなる技術向上へ向けて開発し続けてまいります。

大型チタン合金の化学研磨

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